現場を指一本触れずに動かすリーダーのやり方とは

超一流のコンサルタントなら現場を変えられる!!

コンサルタントでは現場を変えられない!
20代のころまで本気でそう思っていました。なぜなら自分自身が現場リーダーとして変えられないものを、月に一回程度来社で変えられるわけがないと思っていたからです。
私の22年間勤めた会社では過去10人以上の経営コンサルタントを雇ってきました。そのうちの6人は元船井総研の方で創業者の船井幸雄さんと一緒に船井を作ってきた猛者たちです。そして彼らの仕事ぶりを間近でみて私の常識は吹っ飛んだわけです。超一流のコンサルタントなら現場を変えられる!!

人間は論理的な動物ではなく感情の動物

超一流の彼らのやり方をみて学んだことは、現場は「行動の動機付けと関係性づくりがうまくできれば変わる」ということです。
関係性とは、「あなたならOK」という信頼関係です。たとえば私たち加納さんのこと好きだから加納さんがやりたいというなら協力してあげてもいいわよっていう関係性です。つまり人間は論理的な動物ではなく感情の動物です。つまり正論でも動かないです。もしろ正論は危険なのです。もし「あなたならOK」という関係性が築ければ、少しくらい間違っていても人は喜んで動いてくれるということです。

最強の教師は、子どもの心に火をつける

皆さんはアメリカのウィリアム・ウォードという教育哲学者はご存知でしょうか。彼の名言で気に入っている言葉があります。それは多くの学習塾とかに飾られている有名な言葉です。
「平凡な教師は言って聞かせる。よい教師は説明する。優秀な教師はやってみせる。しかし最高の教師は、子どもの心に火をつける」
教師を社長に置き換えると、
「平凡な社長は言って聞かせる。よい社長は説明する。優秀な社長はやってみせる。しかし最高の社長は、社員の心に火をつける」
つまり人をやる気にさせることが最上流なのです。
では、どうしたら社員の心に火をつけられるのでしょうか。それは「行動の動機付け」です。何のために勉強するのか、何のために仕事をするのか、何のために生きるのか、ゴールを明確にして別の未来をイメージさせることができるのが優れたリーダーなのです。
前職では個別指導の学習塾を運営していました。そのときに週に1回2〜3時間の塾で生徒の学力をあげられる塾と、あげられない塾、またはあげられる教室長とあげられない教室長がいました。
ちなみに子どもの学力をあげるために必要なことは、圧倒的な勉強量です。だから通常は週1回では成績はあがらないのです。でも、あげられる塾と教室長がいる。では彼ら彼女らは何をやっていると思いますか?
その答えが「関係性づくり」と「行動の動機付け」なのです。子どもたち自らが勉強したいという強い動機付けとこの先生から褒められたい、認められたいという想いが明確に芽生えれば、塾に来ない残りの6日間を子どもみずからの意思で勉強するわけです。
この動機付けの方法については別のコラムで紹介していきますが、現場を指一本触れずに動かす優秀なリーダーに必要なスキルは、「行動の動機付けと関係性づくりがうまい」ということです。
これが22年間店舗ビジネス業界で仕事をしてきた私の結論なのです。

多店舗化セミナー|加納 聖士

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