多店舗化で苦労するのは、どのステージでもヒト・モノ・カネ

多店舗化で苦労するのは、どのステージでもヒト・モノ・カネ

店舗は2ヶ月で作れるけど、店長は2ヶ月で育たない

私は3店舗から80店舗までの多店舗化を37億円企業のナンバー2として経験してきました。
その間に自分でも2つの会社を設立して店舗ビジネス業界に携わってきました。
22年間のこの業界にいてわかったことがあります。それは多店舗化していく上で何に対して苦労したかと言うとどのステージに行っても経営の3大資源と言われるヒト・モノ・カネに苦労してきたのです。
ヒトとは具体的に店長です。極端な話、店舗は2ヶ月でつくることができても店長を2ヶ月でつくることはできなかったからです。
これはどこまで店長に何を求めるかによって変わってくると思いますが、短くて1年、普通で2年、場合によっては3年以上の年月がかかりました。
この点からもみても多店舗化には店長の育成抜きには考えられないということです。

多店舗化に必要なのは、すぐれたビジネスモデル

次はモノです。ここでいうモノとは商品サービスも含めたモノやさらにビジネスモデル、または立地を含めたハコも入ります。
私はこの業界の人間なので知っていますが、一気に50とか100とかの多店舗化に成功できた企業は気合と根性で広げたのではなく、多店舗化の基本原則を踏まえてながら、広がりやすい条件や要素を十分に満たした事業だったからです。つまりビジネスモデルがいいのです。この辺のことは別のコラムで詳しく説明いたします。
これを感性感覚に無意識的にできる社長がいます。もうカリスマです。でも無意識的にできない方にはこれらノウハウは体系化されているので学ぶ必要があるのです。

儲かっている儲かっていないの基準はPOI

そして最後はカネです。店舗を出店するのは当然お金がかかります。資金調達を含めた、事業計画の作成や、何を踏まえて出店を判断するか、また撤退基準は?
多店舗化の原理原則は、投資回収のいい事業をいかに量産できるかがポイントです。ここでは簡単に書きますと私の基準はROI(投資利益率)です。つまり何を基準に儲かっているかの判断軸を持つことです。儲かっているとは、人によっては売上が高いからとか、利益率がいいからとか、利益額が多いとかいろいろあると思いますが、儲かっている、いないの判断軸はROIが高いか、低いかが正解です。
芸術家的なアート感覚で店舗を増やすのではなく、事業投資としての視座でROI比率の高い店舗を量産していけるかが多店舗展開の重要な鍵となるのです。
このどのステージでもヒト・モノ・カネが一番苦労したというのが、22年間、この業界で仕事をしてきた私の結論です。
つまりこの3つにあなたのノウハウがあるかないかがこれからの多店舗経営の鍵になると思います。

加納聖士

多店舗化セミナー|加納 聖士

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