人のやる気と成果は比例する
仕事のパフォーマンスはを決める一つの要素にモチベーションがあり、そのモチベーションは環境や状況によって常に上下します。
そのため、あなたがよいパフォーマンスを発揮し続けたいなら、充実感を感じていたいなら、どの様な場面でモチベーションが上がるのかをあらかじめ理解しておき、モチベーションが上がりやすい環境を意図的につくり出す必要があります。
また、モチベーションの下がりそうな局面でも、モチベーションの特徴を知ることで自身をコントロールし、意欲の高い状態を保つこともできます。
モチベーショングラフは魔法のグラフ
自らの「心のつぼ」を満たすために、自分がどんなときに元気になるか、どんなときにやる気になるのか、そしてどんなときに凹むのか、これを客観的に知るワークがあります。
このワークを「モチベーショングラフ」と言います。
やり方は簡単です。準備するものは紙とペンのみです。
手順として、まずは自分自身の記憶のある年齢から現在に至るまでの時間軸を横軸とし、真ん中に端から端まで横軸を一本引きます。
横線の真ん中を0にして、その点より上側がモチベーション(+)、その点より下側がモチベーション(−)とします。縦軸の高さをモチベーションとして、モチベーションが変化した出来事を思い出しながらできるだけ細かく上下に曲線を描いていきます。
細かなモチベーション曲線を描いていくと、モチベーションが変動したキッカケ、自分自身の心の傾向が見えてきます。つまりどんな時に自分はやる気になって、どんな時にやる気を無くしているのか手に取るようにわかるのです。
自らのモチベーションを変幻自在にコントロールせよ
私の場合は、何かの数字をロックしてそれを追っているとき、自らの成果を他人から賞賛してもらえたとき、自己成長を実感できたとき、自己重要感を感じられた時に、強くモチベーションがあがります。
逆にモチベーションが下がるときは自分の実力や存在を軽くみられたとき、バカにされたり、他人や組織から必要とされていないと感じたときモチベーションが下がりました。
このようにモチベーション曲線を分析し、モチベーションがあがる複数の要因を把握できれば、落ち込んでいるときでもプラス状態に持っていくことができます。習慣化させれば、まさに自分自身の手によってやる気を維持できるようになります。これはすごい効果があります。
まずはリーダーである皆さんから自らのモチベーションをコントロールできるよう訓練してみてください。そして自らコントロールできるようになったら、いよいよ部下にも同じようなやり方で訓練していけばいいのです。
人をつかって成果を出すリーダーに必要なスキルの一つは、部下の「心のつぼ」を満たす術を使いこなせるということです。モチベーショングラフはその一つの術であるのです。
加納聖士
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