ショハリの窓の「開放の窓」が広がるとチーム力が驚くほど高まる

ショハリの窓の「開放の窓」を広がるとチーム力が驚くほど高まる

チーム力が高まれば、必然的に現場力が高まる

プロカウンセラーが使う「ショハリの窓」というチームビルディング手法はご存知ですか。
この研修をすると、なるほど、やっぱり、といろいろな気づきを得ることができますが、一番は周りにいるメンバーを好きになれます。そして研修後、チーム力が驚くほど高まります。チーム力が高まれば必然的に現場力が高まります。知識や技術を集合研修で教えても、ここまでの一体感をつくることはできないと思います。
そこで今回はその「ショハリの窓」について説明していきますね。

人はそれぞれ「誰もが知っている自分(開放の窓)」「自分だけが知っている自分(隠された窓)」「自分ではわからない自分(盲目の窓)」「まだ誰も気づいていない自分(未知の窓)」という4つの側面があると言われています。
開放の窓が広がっていき、未知の窓が小さくなっていくほど、そこでの人間関係の居心地がよくなっていきます。
では、この開放の窓を広げていくためにはどうしたら良いのでしょうか?
それは、自分のことを話したり、人からフィードバックしてもらうことが良いと言われています。
『私は、こう思う』『僕は、こう思う』とIメッセージでお互いに思ったことを伝えられるようになれば、自然と開放窓が広がっていきます。

オープンな関係で接すると、チームメンバー間の信頼感が高まる

開かれた窓が大きければ大きいほど次の効果が現れてきます。

  • 効果的なリーダーシップが発揮されやすくなる
  • チームや組織の円滑なコミュニケーションが促進される
  • 自分と他のメンバーのお互いの成長につながる

では、なぜこのような効果が現れるのでしょうか。
それは開かれた窓が大きいと、自分自身に対しても、他の人に対しても、かたくなな態度や雰囲気がなく、イキイキとした、その人らしい自由な行動や発言がしやすくなるからです。
そして互いに、この領域で接しあっていれば、隠しごともなく、何かを憶測することも必要のない、とてもオープンな関係になります。オープンな関係になれば、お互いの想いや考え、意見やアイデアなど仕事に役立つ情報などを円滑、スムーズに伝え合うことがでるようになります。
その結果、この関係をリーダーとメンバー、そしてメンバー同士でできるようになれば、率直な情報や意見の交換ができ、チームメンバー間の信頼感がおのずと高まっていくのです。

何でも言い合える関係性をつくると組織が強くなる

このロジックをMIT(マサチューセッツ工科大学)の教授ダニエル・キム氏が提唱した、「組織の成功循環モデル」でも説明できます。
組織の成功循環モデルでは、成功や成果といった組織としての“結果の質”を高めるためには、一見遠回りに思えても、組織に所属するメンバー相互の“関係の質”をまず高めるべきだ、という理論です。
組織の関係性の質が高まると、個人の思考の質や行動の質もよい方向に変化して、結果の質の向上につながる。良い結果が出ると、メンバーの相互信頼が深まり、さらに関係の質が向上していく。このグッドサイクルを回すことが、組織に持続的な成長をもたらしていくと述べています。組織の成功循環モデルは、別の機会で詳しく解説します。

話を「ショハリの窓」に戻しますと、人は自分の秘密を打ち明けられると、それに応じて相手と仲良くなり、好きになってしまうものです。恋愛でもそうです。これは相手の気持が見えた時に好感を抱きやすいからです。心理学ではこのことを『自己開示』と呼びます。
つまり「ショハリの窓」ワークを通じて、メンバー同士のハートをオープンにすると、全員が全員のことを好きになってしまうのです。
なかなかこのような交流の場をつくらないと、2年、3年一緒に働いてきたけど、結局はメンバーのこと、仲間のことをよく知らなかった、なんてオチになってしまいます。
最短1時間ほどで体感できるので、ぜひ試してみてください。
何でも言い合える関係性をつくると組織が強くなります。
これが22年間店舗ビジネス業界で仕事をしてきた私の結論です。

加納聖士

多店舗化セミナー|加納 聖士

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