心の純度が高まると、経営に奇跡を起こすことができる。

心の純度が高まると、経営に奇跡を起こすことができる。

再建不可能など言われたJALを3年足らずで再上場させた

心づくりとは、人として正しく生きるため、働くための心の教育です。
そして心づくりと正しい考え方を学ぶことです。
正しい考え方を学ぶことで、経営を瞬く間に立て直すことができます。
2010年1月、日本航空(JAL)は、2兆3000億円という事業会社としては戦後最大の負債を抱えて、会社更生法の適用を申請し、事実上倒産しました。
破綻当初の日本航空は、倒産したことに対する危機感や当事者意識が欠けていて、社員の一体感もなく、再建は不可能だと言われていました。
その日本航空を再生させるため、政府から強い要請を受け、同社の会長に無報酬で就任したのが京セラの創業者の稲盛和夫さんでした。
結論から先に述べますと、稲盛さんが会長に着任の翌年には営業利益1800億円の高収益企業に生まれかわせることに成功しました。
赤字続きだった日本航空を3年足らずで再上場させたのです。

成功には方程式がある、考え方をひたすら学ぶ

ところで皆さんは稲盛さんの唱えた、成功には方程式があるといった公式をご存知でしょうか?
わたし自身、20代前半のころはこの方程式を聞いても、特に印象に残らなかったのですが、今40代半ばとなり、コンサルの仕事をすればするほど、この方程式は人類の真理だと実感させられます。
どんな公式かと言いますと、
人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力
です。
稲盛さんがいうには熱意と能力には、そのレベルの範囲が0から+100まであるそうですが、考え方の範囲は–100から+100までと言います。
つまり熱意や能力が高い人でも考え方がマイナスなら、その積はマイナスとなる。いい考え方を学ばないと人生・仕事の結果はマイナスになる公式なのです。
稲盛さんが日本航空へ携えていったのが、「フィロソフィ」と「アメーバ経営」です。アメーバ経営とは部署ごとの独立採算制にして、数字責任を明確にする経営です。こちらはまたの機会で触れたいと思いますが、ここではフィロソフィについて書かせてもらいます。
フィロソフィとは、哲学。つまり、「人間として何が正しいのか」、「人間は何のために生きるのか」という心の教育です。稲盛さんは京セラ時代から心をベースとして従業員28名の中小零細企業を世界代表の企業まで導いていったのです。

一人で3万2千人の心を動かした手腕

稲盛さんはJALを立て直すためにいち早く導入したのがフィロソフィです。それは成功には方程式がある正しい考え方を身につけさせるためです。もともと日本航空の社員は、熱意もあり、能力の高い日本を代表とするエリート軍団です。考え方がマイナスだったから人生・仕事の結果が巨大なマイナスになっていただけでした。
稲盛さんは78歳の年齢でJALの会長に就任し、たった一人で3万2千人の従業員を相手に心の教育を施し、今は世界有数の利益率を誇る超優良企業に変えていったのです。
そして私も稲盛さんの足元にも及ばないですが、3千人の従業員の心の教育をすることで、数々の伝説を起こしてきました。
だからこそ、稲盛和夫さんが唱える成功の方程式、
人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力
は、人類の英知だと思います。
心の純度が高まると、経営に奇跡を起こすことができる。
これが22年間店舗ビジネス業界で仕事をしてきた私の結論です。

加納聖士

多店舗化セミナー|加納 聖士

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