多店舗展開のなかで、遥か彼方にそびえ立つ5店舗化の壁とは?

多店舗展開のなかで、遥か彼方にそびえ立つ5店舗化の壁とは?

多店舗化における確率統計学とは

日本の法人数は400万社、そのうち店舗ビジネス業界の法人数は概算で100万社と言われています。
店舗ビジネス業界とは私が作った造語ですが、具体的には飲食・美容室・サロン・スクール系・マッサージ系・アパレル・物販・建築・製造などのリアル店舗のことです。
このなかで3店舗を越えられる企業が業界トップ30%の30万社だと言われています。
さらに10店舗以上の企業の数は1万社となりますので、10店舗以上の多店舗展開に成功できる企業が業界トップ1%の狭き門となるのです。
で、本題はここからです。それでは5店舗以上の多店舗化に成功する企業はどのくらいだと思いますか?
この答えがたった3万社になるのです。つまり業界トップ3%なのです。

3店舗まで成功したプロセスの延長線上に5店舗化はない

この5店舗の壁を越えられる企業は店舗ビジネス業界のなかでもわずか3%しかありません。とても不思議ですよね。それは3店舗まで拡大に成功した経営者が、そこから5店舗化の壁を越えられるのは、わずか10分の1だからです。
つまり、何が言いたいかといいますと、3店舗まで成功したプロセスの延長線上に5店舗や10店舗がないということなのです。
要するに5店舗化の壁を越えていった少数の経営者は、知ってか知らずか「再構築」しているのです。
ここで言う「再構築」とは別の線路に乗り換えたという意味です。
実は、この線路のことを知らない経営者があまりにも多いです。つまりプロセスが違ってくるのです。
それに気がついて取り組めているか、取り組めていないか、多店舗化を成功させるカギはただそれだけなのです。
このプロセスが何かというと人づくりであったり、仕組みづくりであったり、正しい多店舗化の手順だったりするのです。

5店舗化の壁を感性感覚で天才的にやってしまう社長たちもいる

質問です。上記に書いた5店舗目からの経営術を知っているA社長と知らないB社長がいたとします。
ともに都内でヘアサロンを2店舗経営していて、売上も利益も規模感もメニュー数も今のところほぼ同じです。二人ともこれから5店舗や10店舗の多店舗展開を目指しています。
前述しましたがAさんは5店舗化を目指すうえで「再構築」が必要になることを知っていました。Bさんは知らずに独学で頑張っています。
ここで問題ですが、その後二人の会社の成長スピードとか売上とか、それに関わるコストや時間、お金や労力は同じでしょうか?それとも違いますかね。私は違ってくると思うのです。

もちろん5店舗化の壁を感性感覚で天才的にやってしまう社長たちもいるのも事実です。
素晴らしいですよね。そういう社長たちの会社はグングン成長しています。カリスマです。
それ以外の方は血尿を出しながら胃を痛め、自らの失敗という経験のなかで5店舗化の壁の前で大きな挫折感を味わうことになるのです。
これをご自身でやってもかまわないし、先人の知恵をインソールするというやり方もあると思います。
多店舗化には原理原則がある。
これが22年間店舗ビジネス業界で仕事をしてきた私の結論です。

加納聖士

多店舗化セミナー|加納 聖士

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